約 464,516 件
https://w.atwiki.jp/kimo-sisters/pages/251.html
614 妹夢妹夢 sage 2008/01/04(金) 06 05 49 ID hmY/7yYs 落陽の時。 黄昏の中に浮かぶ町並みは斜陽に照らされて赤く溶け、 血のように光りながら夜へと向かって冷えて行く。 夜空には気の早い星が輝き、漆黒の領域を増していく彼方で弱弱しく瞬いていた。 夕闇に覆われていく世界。 刻一刻と宵に近付いていく空間。 そんな中で木霊する叫びが大気を引き裂き、激突する刃の煌きが虚空に散る。 「そこをどけぇぇえええええ!」 「邪魔っ、するなあああああ!」 遥か上空、目を細めて漸く視認が可能となる高高度で殺気が衝突する。 「兄上は渡さん。誰が相手であろうともな!」 「同意。だから兄はワタシが連れて行く」 剣と光、炎と不可視の力。 四人の少女がそれぞれの能力を叩き付け、弾き返し、相殺する。 四種の異能、四つの超常。 炸裂する閃光に目を覆いながら、僕は何故こうなったのかを思い出そうとした。 世界は一つではない。 それが全宇宙という意味でも個人や人類が認識する範囲という意味でも、それは決して唯一ではない。 僕がその事実を学ぶまでには四つの出会いがあった。 四人の妹達に導かれた、四つの世界との出会いが。 始まりは双子の妹である長女、誘宵(いざよい)。 兄妹とは言っても生まれたのはほとんど同時。 いつも艶のある長い黒髪を揺らしながら気さくに話しかけてくる妹が、 壮絶な戦いの中に身を置いていたことを知ったのはいつだっただろうか。 『兄さん。少し聞いて欲しい────────いや、頼みたいことがあるんだ』 ある日。 血の気の失せた、押し潰されそうな不安を浮かべた顔で部屋に入って来た誘宵は、 本当に珍しく長い長い沈黙の後でそう言った。 双子。 同じ時間に同じ母親の子宮の内側で隣り合って育った半身の言葉に、 ただならない気配を感じて頷いた僕を待っていたのが、最初の世界との邂逅。 手を握った長女の全身が輝いたと思った次の瞬間には、僕は涼しい夏の日ような香り漂う草原に立っていた。 そこは『異世界 ニーサン』。 家族の誰にも気付かれないうちに誘宵が召喚された、 剣と魔法、神と悪魔、勇者と魔王、奇蹟と絶望が隣り合う世界。 妹はそんな場所に生贄の英雄、人類を代表して血を流す存在、勇者として召喚されたのだと、後で聞いた。 モンスターを皮切りに、 普段から聡明な妹が異世界の証明を終えた後に切り出したのは、 きっと誰よりも強い勇者の、誰にも言えないささやかな願い事。 『一緒にいて欲しいんだ。兄さんに、私と。 そうすれば、私はもう一度・・・・・・いいや、何度だって戦えるはずだから』 615 妹夢妹夢 sage 2008/01/04(金) 06 09 17 ID hmY/7yYs 莫大な魔力と何らかの犠牲の上にあっちの都合で召喚された誘宵は、ある呪で縛られた。 魔王を倒すこと。そしてその強制的な契約を果たした時には、対価として何らかの報酬がある。 だが。妹は魔王に敗れた、らしい。 現実とは時間の流れが異なる別世界で一年近くも耐え抜いた戦いの果てに、 仲間と挑んだ最終決戦で敗北したのだと言っていた。 それからは戦うことが出来なくなったのだとも。 幸い、機転を利かせた仲間のおかげで死者は出なかったが、妹は剣を握れなくなったという。 ひたすら殺しと死の恐怖の中で抑え続けてきた色々なものが、一気に溢れ出したんだろう。 きっと僕を呼んだのは苦肉の策で、何より苦渋の決断だったはずだ。 『すまない。兄さん。本当に、すまない。 私の都合に巻き込んでしまって。でも・・・嫌なんだ。怖いんだ。 魔王と戦うことよりも、契約を果たせずにこの世界に縛られることが。 兄さんと離れたまま、この世界で一生を終えることの方が、ずっと怖いんだ』 涙ながらの告白だった。勇者の力の源は勇気。それは守る者がいてこそ最大に発揮される。 誘宵が選んだ、一番守りたくて最も失いたくないもの。それが僕。 自分を召喚した賢者に迫られて、特例の下に帰還しての再召喚。 魔法か何かの力で縛られ、逃げ出すことは不可能だったらしい。 まだ大人にもなっていない僕と誘宵。本来ならまだ守られていてしかるべき子供。 姉妹の長女として責任感と愛情の強い妹が、 血を流すのが当たり前の日々で、どれ程の苦痛を経てそれを選択したのか。 気付くことさえ出来なかった半身の戦いの記憶に泣いて、そうして僕は協力を決めた。 魔王との再戦。僕をパーティーの最後尾に置いた妹は自分の身を守ろうともせずに、 一秒でも早く魔王打倒をなそうと吶喊して仲間さえ驚くほどの活躍を見せた。 それから、更にニーサン側でしばらくの月日が過ぎて。 勇者として世界最高の名声を得た妹は、泣き付いた多くの人に頼まれて、 しぶしぶながらたまにはニーサンに来ることを承諾して帰還。 荒れ果てた世界の復興には勇者の名前による素早い統治と結束が必要だから、らしい。 兎に角、魔王を倒した誘宵は僕と共に現実に帰って来た。 そうして、また双子の妹に平穏が戻った────────その、はずだったのに。 「兄さんは私と旅立つんだ。あちらの復興は順調、 無能な王侯貴族も国の荒廃による民衆の不満と勇者の名前のゴリ押しで権益を削った。 今なら教育レベルの低い民衆は魔王消滅の熱狂に包まれた状態で私に味方する。 かつての仲間も、戦闘力の低い僧侶と賢者以外の半数は味方につけた。 武器も力もあり、内政のプランもある。革命は容易い。 あともう一度帰還すれば、私は私の────いや、兄さんのための国を作れる。 文明レベルは如何ともし難いが、この世界より遥かに充実した人生を約束出来るんだ。 私が作り、私が兄さんに捧げる兄さんの、兄さんのための、兄さんを王とする国だ」 銀色に輝く、確かな重量の中にも女性の体の流線を模った鎧。 金の羽根飾りが揺れる兜を奥から誘宵の声が聞こえる。 兜から背中に零れた長い黒髪が、空に線を引いていた。 「そうだな。国で足りなければいずれは世界でも征服しよう。ははは、そうだ。それがいい。 私の愛を示すのに国では不足だ。 あの世界の全ての大地を、大海を、天空を、人民を、私は兄さんに捧げよう。 国土を侵略し、海洋を征服し、天上の神を駆逐し、愚民を洗脳し、私は兄さんを神とする。 世界の全てが兄さんの思いのままだ。戦争でも圧制でもハーレムでも、私は兄さんの全てを許容しよう。 逆らう者は私が殺す。兄さんのために、兄さんと共に戦ったこの剣で私が殺す。 兄さんに逆らった愚物を、兄さんの世界に存在するに値しない汚物を切り払い、 汚れた身を帰ってから王座につく兄さんに慰めてもらうんだ。 どうだ? 理想的な世界じゃないか。私にはそれが出来る。 兄さんに全てを捧げ、兄さんを最も幸せにすることが出来るんだ。 それが理解出来たら────────さっさとそこを退かないかああっ!」 純白の刀身が大気を滑る。ニーサンにいた頃からほとんど視認も出来ない、 勇者にのみ可能な人間を超越した一撃。それがもう一人の妹を、一緒に育った愛すべき家族を襲った。 616 妹夢妹夢 sage 2008/01/04(金) 06 11 02 ID hmY/7yYs 「勝手なことを、言うなあああ!」 虚空に光の軌跡が生まれる。 空間に描かれた淡い輝きの交錯はそれぞれが複雑に絡み合い、重なり合い、 奇怪な紋様を三次元に構成して発光した。 魔法陣。異世界法則の顕現が既存の空間のルールを侵食し、発生した抵抗が神剣の刃を押し留める。 「お兄ちゃんはアタシのものだ! お兄ちゃんはアタシと一緒に魔法の国に行って、ずっと永遠に結ばれるんだからっ!」 妹、次女の古宵(こよい)の指先が空中を走る。 利き手に握られた、ライフルの砲身と槍を融合させたような武器の先端が誘宵に向けられた。 「エクセリオンッ!」 『諾』 三角に近い刃、その中央に埋め込まれた真紅の宝玉に光が灯る。 精霊融合型他律式魔法兵装、『エクセリオン』。彼の承諾と共に金属の表面に回路のような紋様が走り、 伝達された指令と魔力が切っ先へ収束する。 飛行を可能とする三対六枚の光翼を背に、真っ白なマントをたなびかせながら古宵が距離を取った。 刻まれた魔法陣も伴って移動し、明滅、解き放たれる威力の内圧に崩壊して弾け飛ぶ。 「ギャラクティック────────バスタァァアアアー!!」 闇の濃さを増していく空を閃光が蹂躙する。 圧縮された魔力が与えられた指向性に従って前方に広がる空間へ進撃、 異界の化物さえ薙ぎ払う破壊の光線が誘宵に迫った。 次女の古宵が教えてくれたのは、ファンタジーとはまた少し違った魔法の存在。 物質と精神、それぞれの領域を発達させた世界が持つ力。 ただ、文明の発達が弊害を生むのはどこの世界でも同じらしく、 むしろより具体的に精神の力を操れるようになった人間は、 時にその意識だけで世界に大きな影響を及ぼすようになったらしい。 その世界の名前は『魔法世界 ニィチャン』。 翳り始めた精神と科学の進歩にもがくように魔法犯罪が多発し、 また進化した人の意志力から生まれた悪意が実体化する世界。 犯罪者は次元の壁を乗り越えて世界を渡り逃れ、悪意の獣もまた同じく。 世界を単位とする広大な範囲を抑えるには圧倒的な人員の不足を前に、 ニィチャンの世界政府が出した結論は人員の現地調達だった。 何らかの対価を示して、犯罪者の逃げた先々で知性体に武器を与えてを登用する。 そして今、僕のいる世界。 ここでその対象に選ばれたのが妹、古宵だった。 『お兄ちゃん・・・ごめんなさい。ちょっとの間でいいから、ぎゅってして・・・』 ある晩。帰りの遅い妹を心配していた僕をケータイで呼び出した古宵の言葉。 茶色がかった髪を血と、泥と、何か分からない体液染みたもので塗らした頭を僕に預けて、 見たこともない衣装をボロボロにした妹が告げた真実。 他の世界から渡ってくる犯罪者や、悪意が肉を纏った化物の存在。 彼らとの戦いの日々。相棒は一人、武器であるエクセリオンだけ。 彼、ニィチャンの世界で用いられている武器は精神力を魔力と呼ばれるエネルギーに変換する。 特に異世界での使用を前提に作られたシリーズの場合、 未熟な精神で膨大な力を生み出すために使用する精神力、その源となる感情を限定し、 一つに特化することによって強大な出力を得るらしい。妹の場合は、愛情。 誰かから与えられる愛情を実感し、自分も相手にそれを抱くほどにエクセリオンは強力になる。 日々続く魔法犯罪者や異形との連戦に消耗した古宵は、 とうとう自分だけでは魔力の回復が追いつかなくなったのだとエクセリオンに聞かされた。 残された道は愛情を与えてくれ、また古宵側からもそうである相手との触れ合い。 617 妹夢妹夢 sage 2008/01/04(金) 06 12 23 ID hmY/7yYs 『アタシ、頑張るから。お兄ちゃんのいるこの世界を、ちゃんと守って見せるから。 だから・・・・・・たまに、本当にたまにでいいからこうして。お願い・・・』 その日、ふらふらと立ち上がった古宵を場所も知らない戦場に送り出してからも、 僕は幾度となく妹を抱き締めて夜を過ごした。 日増しに強力になって行く相手との戦いに身を投じる妹が、愛する家族がせめて少しでも楽になるように。 そうして、戦って戦って戦い抜いた妹が、 それなりの平穏をこの世界に齎したのも少し前のことだ。 激戦の対価に古宵が何を願ったのかは僕も知らない。 だが、血を流す戦場に臨むことを代償としたそれは、大切で譲れないものだったのだろう。 「ぉ、おぉおぉおぉおぉおぉおぉおおぉおおおおお!!」 収束された光の渦が過ぎ去った後、そこには鎧を発光させている誘宵がいた。 白煙を上げながらも剣を構えている。 伝説の武具の一つである勇者専用の鎧に施された加護と本来の防御力。 そこに防御魔法を上乗せしただろう。 顔の輪郭だけを覆い、表情の部分は露出している兜から覗く口が強く結ばれた。 「今のを耐え切るなんて・・・・・・でもそれなら!」 古宵の、抱き締めている時に僕の背中に弱弱しく当てられていた細い指が空中に踊る。 描かれた魔法陣はエクセリオンの機能を以て増幅され、 古宵を中心に回転しながら拡大した。 「やってくれたな!」 誘宵が剣を上段で固定した。 爆発のような光が全身────いや、身に着けた武具から放たれる。 一度だけ見たことがあった。魔王を消滅させた技。 神の力と人の技術を合わせた伝説の武具を共鳴させ、 全開にした力を刀身の形にして射出する必殺の一撃。 「これで終わりだよ」 「私と兄さんの恋路を邪魔する者は殺す。それがたとえ魔王だろうと、妹だろうとな!」 展開された魔法陣が爆縮、エクセリオンの切っ先で極小の球体となった。 内部に留め切れない魔力の奔流が紫電となって空間に荒れ狂い、閃光の花が咲く。 対するのは、巨人が振るうかのような光の帯。 刃の形状に凝集された光の力が切っ先から伸び、逃れる者、立ち向かう者、 全てを断ち切らんとして開放を待つ。 「うるさい! 私はお兄ちゃんと魔法の国に行って、そこで永遠の命をもらってずっと幸せに暮らすんだから! 邪魔をするなら、たとえお姉ちゃんでも殺してやる! 塵になれ────────アルティメットバスタァァアアアアアアアアアア!!」 「お前がなあっ! 聖剣一刀、討魔伏滅!!」 光同士が激突する。 目を焼く発光と耳を震わせる衝撃。 その、ほんの少し横にも似た光景があった。 618 妹夢妹夢 sage 2008/01/04(金) 06 14 08 ID hmY/7yYs 三女、火宵(かよい)。 彼女が教えてくれたのはこの世界にある、だけど多くの人間が忘れてしまった世界のこと。 妖怪という存在。 火宵は僕の妹であると同時に、遥か昔に生まれ、そして死んだ人外の者でもある。 『兄上よ、ゆめゆめ忘れるでないぞ。人は唯一ではない。 人の堕落が続き、文明が滅びへ近付いた後に再生を迎えるならば、その過程で我らは再び生まれよう』 火宵の正体は七本の尻尾を持った化け狐。つまりは妖狐だ。 狐火と幻術を得意とし、機嫌の悪い時はよく僕を化かそうとする。 もっとも、今の火宵は体の面では完全に人間。昔、ちょっとした悪さをして滅ぼされた火宵は、 その直前に転生の術というものを使ったらしい。 だがその代償は大きく、力も削がれ、転生先は選べない。 虫や微生物にでも転生すれば終わりだ。 だから使う者は滅多になく、更には転生先で生き残れる確立は天文学的低さだという。 『耐えられぬ。この身の何と弱きことよ。 初めから弱き者に生まれたならば良かったものを、今の我の何と不完全なことか』 火宵は一般的には奇妙極まりない子供で、まだ僕に正体を明かす前はよくそんなことを口にしていた。 転生した火宵の力は以前の半分を下回っていたというから、分からなくはない。 当時、まだ大人というには遠かった僕は妹の言葉に首を傾げつつも、 じゃあ今の状態で出来ることを楽しもうよと、 それはもうあっちこっちで色々なことを火宵としたものだった。 幸運にも、と言うべきか、僕の行動で妹の苦悩は減ったらしかったけれど。 『兄上は我にとっての色よな。 自らの苦悩と嘆きで色褪せていたこの世界で取り戻せたもの、生まれたもの。 からーてれびを見慣れた者は、もうものくろの画面には耐えられまい。 兄よ・・・・・・頼む。兄はどこにも行くな。 この色づき始めた世界の中で、いつまでも我の傍にいておくれ』 そう言った日のうちに、火宵は正体を明かした。ただし、僕だけに。 今の時代にも力を持つ者はいるから、出来るだけ正体は隠しておきたいんだとか。 僕と妹がたまに、一緒にテレビを見ながら狐うどんをすするようになったのはそれからだ。 「うすうす感じてはおった。 お前が他の姉妹と違って、そも我のように人でない存在であったことはな。 それでも黙っておれば見逃してやったものを・・・・・・兄の魂をこの星より連れ去るなど、 断じて罷りならん! 諦めぬと言うならば、その身を未練さえ残らぬよう焼き尽くしてくれる!」 「不許可。兄の周囲にアナタ達のような存在がいるのは危険。 兄のためにも、兄の精神はワタシの母星に連れて行く。邪魔しないで」 「化生の類でさえない人外が、どの口でほざくかあっ!」 火宵が、まるで尻尾のように広がった七つのポニーテールを背後の炎で赤々と照らしながら吼えた。 「狐火っ!」 火球が七つ、後部から爆炎を振りまいて高速で放たれる。 対する四女、真宵(まよい)は軽く手を掲げた。 「#△@Ω■δ?Λ」 耳鳴りのような声が響く。 意味を認識出来ない音声の羅列が紡がれ、世界そのものへの呼びかけが行われた。 見た目には何の変化もない。 にも拘らず、飛来した火炎は全てがまるで不可視の壁がそびえ立ったように虚空で弾け、溶け消えた。 多分、僕が姉妹中でも最も理解出来ていない真宵の力によるものだろう。 619 妹夢妹夢 sage 2008/01/04(金) 06 15 35 ID hmY/7yYs 四女の真宵は、厳密にはこの星で生まれた生命体じゃない。 光年単位でさえ気が遠くなるような彼方、異星『アーニィ』で生まれた精神生物だ。 アーニィで生まれた生物は、何か波動とかそういうもので構成された存在で肉体は持たない。 そんな彼らはどうやってか物質文明が発達し、肉を纏った生物がいる星である地球のことを知覚した。 自分達にない特性を持つ他者。 その調査のために送り込まれてきたのが真宵、らしい。 『ワタシは地球上の生物、特にその中において支配的生命体である人類の観測のために、 まだワタシの侵入に抵抗する精神を持たない胎児の状態であるこの体に入り込んで産まれた。 人類が保持及び発生させる情報を人類の視点から認識し、 それを母星へと伝達することがワタシに課せられた使命』 火宵もそうだが、真宵は真宵で変わった妹だった。 情動というものを感じさせず、なのに冷めているという表現とはまた違った印象を受ける。 子供の頃から小さな手で本のカバーを握っては、情報収集と言って読み耽っていた。 視力が低下して眼鏡をかけるように言われた時に、『不覚』と言っていたのはいつの頃だっただろうか。 『だが、困ったことがある。 高度に理性を発達させた知的生命体にとって、 未だ原始からの過渡期にある人類の精神的な揺らぎは余りにも刺激が強い。 それは禁酒を守り続けた人間が、ある日いきなりウォッカをそのままあおるようなもの。 忘れ去られたはずの生々しい感情を、 ワタシはこの肉体の脳の働きによって強制的に体験させられている状態。制御が出来ない。 このままでは抑えきれなくなったエラーの蓄積が臨界を越え、 本来の存在としてのワタシにとって深刻な事態が発生する』 先ずは僕を納得させるためにスプーンをマッガーレしたり、 ソファを浮かせたりして見せた真宵はそう言って、 感情を映さない、だけど僕や姉妹にはほんの少しだけ表情の分かる顔で迫った。 『エラーの原因となる感情の対象の抹消、 または感情の充足か他の代替行為による緩和が必要。ワタシにとっては緊急事態。 兄には協力して欲しい。断られた場合、ワタシには消滅する以外の選択肢がなくなる』 この妹は感情こそ読み難いけど、その代わりと言うかのように言葉を飾ったりはしない。 思っていることをそのままに伝え、決して嘘はつかない。 そんな真宵を見て来たから、言っていることは理解出来なくても、 僕の妹が苦しんでいて助けを求めているのは分かった。 『原因の一つには孤独がある。構って欲しい相手に構ってもらえないこと。 想っている相手が想いに応えてくれないこと。 この星にワタシの仲間はいない。ワタシという種はこの地上で孤独。慰めが必要。 兄の愛情を感じさせて欲しい』 まあ、緊急事態なんて言った割には、求められたのは添い寝することだけで拍子抜けしたのだけれど。 それでも、寂しさに僕の寝巻をそっと掴んでくる真宵を拒絶する気にはなれなかった。 それなりに大変な思いもしたけれど、 可愛い妹達と過ごす平穏な日々は本当に幸せで充実していたと思う。 勇者でも魔法使いでも妖怪でも異星人でも、全員が僕の妹には違いないのだから。 620 妹夢妹夢 sage 2008/01/04(金) 06 16 28 ID hmY/7yYs なのに、どうしてこうなってしまったのだろう。 勇者でもなければ魔法使いも妖怪でも異星人でもない、 伝説の武具や魔法や妖術や不可思議な力で空を飛ぶことも出来ない僕。 上空で戦う、殺し合う妹達は遠くて、止めるどころか声を届かせることさえ出来ない。 原因は一体なんだったのだろうか。 今日、帰宅すると家の中が静まり返っていて、 テーブルを囲んで妹達がお互いを睨み合っていて。 唐突に妹の中で誰を一番愛しているかを聞かれた僕が答えに窮していると、 全員が自分に決まっていると主張して。 多分、そこから本当におかしくなった。 切欠は分からないけど、妹達はお互いがそれぞれ特殊な環境にあることに気付いたのだろう。 おそらくは最近に。 呆けた僕をよそに言い争いを続ける妹達の目は、それまで見たこともない殺意に満ちていたから。 まるで自分と相手が、剣を持って相対しているみたいに。 それからすぐに自分の長所を挙げるのが相手の短所を貶すことに変わって、手が付けられなくなった。 言い争いが罵倒になり、やがて掴みあいになって。 僕が止めに入ると、恐ろしい殺気とその奥にある何かどろどろしたものに見詰められて。 腰を抜かした僕に、外でやろうと誰かが言い出して。 それからは、本当に掛け値なしの殺し合いだった。 「っ────────幻!?」 視認を越えた速度で駆けた真宵が、輝きを纏った腕で何もない虚空を貫いた。 「うつけが!」 その残像を撫でながら迫る、火宵の投げつけた爆炎の塊。 炎熱の鉄槌は真宵を飲み込むと膨れ上がって炸裂した。 瞳を真紅に染めた火宵がその先を見据え、かと思うと背後を振り返る。 「外れ」 「がっ!? く・・・この、おのれええ!」 振り返った火宵のすぐ後ろに滲むように真宵の姿が現れたかと思うと、 咄嗟に上げられた腕ごと姉を蹴り飛ばした。 ボールみたいな速度で吹き飛ばされる火宵を追おうとして、 火宵の怒号と共に体から放たれた熱波に足を止める。 また高速で何かを呟くと、不可視の壁が赤色の侵食を遮った。 「我の兄上に手を出そうとしたばかりか、肌に傷を・・・・・・万死に値するぞ! 妹の分際で調子に乗りおって!」 「見解に相違がある。第一に姉に口出しされるいわれはない。 第二にその傷は姉自身が弱い証拠。調子に乗って力量を測り損ねたのはそっち」 拳を握った火宵が肩を震わせながら顔を伏せる。 真宵はしてやったりと言わんばかりに薄く笑んだ。 それに気配で反応したのか、火宵が顔を上げる。 621 妹夢妹夢 sage 2008/01/04(金) 06 40 49 ID hmY/7yYs 「カアッ!」 見間違いでなければ、見開かれた目、瞳には縦に線が入っていた。 真宵に向けた視線と共に気合が迸った瞬間、真宵の姿が炎に包まれる。 「────────!?」 「はははははっ! 小娘の分際で図に乗るからそうなる! 衰えても我は七つ尾の大妖、並の人外に遅れなど取らぬわ!」 哄笑が暗くなった空に響く。 今度は真宵の瞬間移動も見られなかった。 代わりに、燃え盛る炎が収束していく。 「・・・・・・何?」 「再構成完了」 消え去った炎の中から現れたのは、火傷どころか服に焦げ目さえない真宵。 着ていた学生服は皺一つない状態で肌を包んでいる。 眼鏡の奥の瞳が、嘲りを示して細くなった。 「この程度・・・? なら、やはり兄にはワタシが相応しい。 他人を小娘呼ばわりする年増は引っ込んでいて」 「────────なめおって。そちらこそ侮るでないわ!」 大気が鳴動する。 火宵の背で劫火が燃え猛り、朱色の花弁を空へと散らせた。 火の粉が夜風に乗って流れ、七つのポニーテールが揺らめくように広がる。 陽炎に歪む顔で火宵が妹を睨み付けた。 「一瞬で塵と化せば戯言をぬかす口も元には戻るまい。覚悟せよ。 兄上はこの星で我と暮らすと決まっておる」 「否定。それは姉の意思。兄の意思ではない。そして兄はワタシを選ぶ」 焼けそうな熱を孕んだ視線が交わされる。 数瞬の沈黙を経て劫火の花が咲き、不可視の力が空間を打ち据えた。 炸裂する閃光の最中、視界にもう一つの光が映る。 622 妹夢妹夢 sage 2008/01/04(金) 06 41 20 ID hmY/7yYs 「エクセリォォオオオオン!」 『諾!』 「神剣よ! 私に力を!」 大技を繰り出し、相殺し、硬直を解いた誘宵と古宵が距離を取る。 古宵が兵装に呼びかけ、夜空に砲身の輝きを掲げるとその周囲に光点が発生、 虚空から生じた光の粒が複数の座標に渦を巻いて球体を形成していく。 対する誘宵が剣を天へ突き立てると、身に纏う武具達が応えて発光した。 勇者の感情に呼応して奇蹟の力が巻き起こり、凝固したような光が誘宵の周囲に滞空する。 「リリカルラジカル! くたばれ! シューティングスター!」 「聖剣一突!」 野球ボール大の光球が一群となって進撃する。 古宵を起点に直進するもの、左右から迫るもの、上下から挟み打つもの、 軌跡に残光を生じさせる速度で襲い掛かる次女の魔法に、長女は剣で前方の空間を突いた。 円状に漂っていた光帯が与えられた指向性に従い、濁流と化して突進する。 せめぎ合う閃光の弾雨と奔流。 「お兄ちゃんはアタシをずっと助けてくれた! それもお兄ちゃん自身の意思で! 勝手に異世界に行った挙句に勝てなくてお兄ちゃんを巻き込んだ無能が、 長女面してお兄ちゃんに近付くんじゃないっ!!」 「たかが人間やケダモノ相手にひいひい泣いていた弱者に言われたくはないな! お前程度の魔法使いなら向こうにもいたぞ? 魔王には勝てなかったがな! 私と兄さんは双子。同時に生まれて同時に死ぬ、運命に結ばれた二人なのだ! 誕生も命がけの戦場も共にした私と兄さんの間を、妹の分際で邪魔するんじゃないっ!」 拮抗を崩そうと古宵は次々と光弾を生み出し、誘宵は全身に纏う光を強めて放ち続ける。 弾丸の一つ一つは人間の頭を粉砕でき、光流は全身の骨を粉々に出来る威力だ。 それを本気でぶつけ合う。相手に向けて。勝つために。実の姉妹を殺して勝利するために。 誰も彼もが瞳の中で笑っていた。 勝つのは自分だと確信して、相手を殺すのは自分なのだと確定しているみたいに。 ほんの少しだって、躊躇していない。 戦っているのは血を分けた姉妹で、これまで一緒に過ごしてきた家族なのに。 まるで迷いがない。 それどころか楽しんでる。戦って戦って戦って、相手を殺せる威力をお互いにぶつけ合って。 そうするだけ自分の望むものに近付いていくように。 僕のことを口にしながら、他の姉妹を殺そうとしている。 「はは・・・」 今、僕は笑ったのだろうか。 端から星の輝きが失われていく視界の中で、ふとそんなことを思った。 もう見たくない。聞きたくない。 声に出そうとして、何故か唇が動かないことに気が付く。 感覚が断線していた。痺れたような感じがぴりぴりと肌の上を這い回って睡眠を促してくる。 逆らう理由はない。僕は、視界が真っ暗になる前に自分から目を閉じた。 新年早々の悪夢が、きっと正夢ではない初夢であることを願って。 次は良くなくてもいいから悪夢だけは見ないといいな。 そうして、目が覚めたら妹達に言うんだ。 明けましておめでとうって。
https://w.atwiki.jp/gachineet/pages/14.html
【塩風呂】 このスレでは大人気の塩風呂。手軽にできて高い効果が期待できる塩風呂の手順を記載します 塩風呂入浴方法で期待できる効果・・・ミネラル分を吸収しお肌スベスベ、デトックス効果、ダイエット効果 お風呂は普通に入っていても出入りを繰り返すことによって、カロリーを消費しています。 ですが、塩風呂の場合は塩や他のミネラル成分により体を温め、カロリー消化をさらに上昇させてくれます。 また、お風呂に入ることにより発汗することにより不必要な物を体外へ排出します。(デトックス効果) 肩コリや筋肉のコリ 肩コリの症状がある方は、肩の部分へ熱いシャワーを当てたりして症状緩和をしたことがあると思います。 お風呂に入り、マッサージをするとさらに良いと思いますが、ゆっくりヌル目のお湯に漬かると疲れも取れやすくなります。 上級者の方へ 重曹を更に加えては? 温泉には成分に重曹が含まれている物が多くあります。 重曹には汚れを落とす働きや、血行を促進する働きがありますので塩風呂+重曹ひとつかみをお風呂に入れると更にいいと思います。 ※重曹はアルミで出来ている物を変色させてしまいますので、その際は使わないでください。 塩の量 食塩、粗塩、バスソルトなんでもおk 量は少なめからがお勧め、100~300g程度が一般的と言われています。 <注意事項> 浴槽、配管を錆びさせないためにお風呂のお湯を抜いた後は、温水シャワー→冷水シャワーで念入りに流すこと。 体についても冷水で洗い流すと引き締まり効果もあります、上がった後のぽかぽか効果もアップ 冷水が寒すぎる場合は冷水に近い温水シャワーで流してね☆ミ 俺はスーパーで一袋88円の安い塩使ってるよ 俺はスーパーで25㌔2400円の安い塩使ってるよ http //www.shiojigyo.com/a020products/参考価格はここだ
https://w.atwiki.jp/tamaki_king/pages/547.html
母さんに聞いてしったんだけど今日は冬至なんだそうだ それで、さそっく近くのスーパーで柚子を3つ買ってきてお風呂に浮かべた ちなみに夜ご飯は、かぼちゃづくし かぼちゃのコロッケにかぼちゃスープ かぼちゃ入りのサラダなどなど・・・ いろいろ それで、風呂に柚子を入れたのはいいんだけど・・・ 俺が頭を洗うのに二人から目をそらしている間にお風呂の中が酷い事に お風呂の底に沈む柚子の残骸と、複数の種 柚子をつかむと中身はすかすか 皮から、身から全て剥ぎ取ってしまったらしい・・・・ でも、柚子のいい香りがお風呂の中に充満・・・ いい匂いだw リー君とレン君は剥ぎ取った柚子の皮をお肌にぺたぺたして ヌメヌメだねーってはしゃいでいた まぁ、2人がいいなら、それでいいか・・・ いや、だめか この後雲雀さんがお風呂入るんだった こんな汚い状態ではだめだ 結局後で綺麗にごみを取ることに ずっとかがんでいたから腰が痛い・・・・ 戻る -
https://w.atwiki.jp/tesu002/pages/4185.html
唯「体拭いて~」 憂「ハァハァ、お姉ちゃんんん!」 唯「くすぐったーい」 憂「じっとしてないと体ふけないよー」 (赤ちゃんみたいでかわいいよおおおおお) 憂「お姉ちゃん・・・おしりぷりぷり」 唯「うーいー、終わったらアイス食べたい」 憂「いいよ~」 憂「よし、おわり♪ アイス食べよっか」 唯「あいすー あいすー」 憂「スーパーカップ、ハーゲンダッツ、モナカ、雪見大福、ガリガリ君 ジャイアントコーン、あずきバー、爽、牧場しぼり、ちゅーちゅーアイス どれがいい?」 唯「ガリガリ君!」 憂「ガリガリ君? オッケー」 「はい、お姉ちゃん」 唯「うーまいー、おかわり」 憂「おなか壊すよ~」 唯「おかわりー おかわりー」 憂「はいはい」 唯「シャリシャリ、おいしい~」 「うーいーは食べないの?」 憂「私はいいからお姉ちゃんいっぱい食べて♪」 唯「ありがとうーいー」 唯「ふぅ。・・・おなかいっぱい」 憂「じゃあ、2階行ってゴロゴロしよっか」 唯「するー!」 憂「お姉ちゃん、お腹冷やさないように寝ないとね」 唯「うんうん」 憂「明日は日曜日だから一緒に出かけようよ」 「どこ行きたい?」 唯「デパート!」 憂「デパートね、わかったよー」 ―朝― 憂「お姉ちゃん、起きてー」 唯「うーん あwせdrftgyふじこ 」 憂「デパート行くんでしょー、起きて!」 唯「デパートっ! デパートっ!」 憂「お姉ちゃんが支度できたら行こうね」 唯「したく、したく」 憂「一人でできる?」 唯「できる」 憂「うん、じゃあ先に玄関で待ってるから終わったら来てね」 ―玄関― 憂「お姉ちゃん遅いな~」 唯「うーいーおまたせー」 憂「お姉ちゃん、おそいよー」 唯「ごめん」 憂「じゃあ、デパート行こっか」 唯「うん」 憂「お姉ちゃん、手つないで歩かないと危ないよー」 唯「うん つなぐ」ぎゅっ 憂「あったかい・・・」 ―デパート― 憂「お姉ちゃん、まずどうしたい?」 唯「アイス見よう」 憂「じゃあ、食用品売り場だね」 唯「うん」 ―食用品売り場― 唯「アイスがいっぱいあるー!」 「全部ほしいよー」 憂「さすがに全部はだめだよー」 唯「全部ほしいのー!全部!全部!」 憂「お、お姉ちゃん大きい声出さないで・・・」 「人が見てるよ」 店員「あのー、ほかのお客様の迷惑になりますので・・・」 憂「す、すいません!」 「ほら、お姉ちゃん行くよ!」 唯「うわーん うわーーーん」 憂「泣かないで~お姉ちゃん」 唯「うわーん うわーーーん」 憂「泣きやんでよ・・・」 憂「泣きやんでってば~」 唯「うわーーー あいすー!」 店員「お客様・・・」 憂「すいません、すいません」 「行くよ!ほら」 唯「うーいーのばかー!」 「死んじゃえー」 憂「っ!!」 パァアン! 憂は唯の頬を思いっきりたたいてしまった 店員「あっ・・・」 唯「いたーーーーい! うーいーのばかー 」 「うぇーん ひぐっ うぇーん」 憂「・・・」 店員「・・・」 憂「お姉ちゃん、もうアイスって言わないで・・・」 「お願いだから・・・」 唯「うーいー ごめんなさい」 憂「すいませんでした」 店員「いえ・・・」 憂「お姉ちゃん別のとこ行こう」 唯「あいすは・・・?」 憂「言わないでって、言ったよね?」 唯「うーいー・・・ ごめんなさい」 憂「うん、いいよ 叩いてごめんね・・・ごめんね」 唯「いい」 唯「うーいー、どっこほかのとこ行きたい」 憂「どこ?」 唯「映画館!」 憂「映画館ね」 唯「えーが♪ えーが♪」 2
https://w.atwiki.jp/ercr/pages/2432.html
発売日 2022年8月25日 ブランド Rosetta タグ 2022年ゲーム Rosetta キャスト 秋野花(桐咲あさひ),くすはらゆい(桐江千佳),手塚りょうこ(桐咲潤),樹ひなの(岩倉純) スタッフ Character Design:あるみっく,辻風太郎 Scenario:結城,やなぎいろ,来夢みんと Background Illustration:(有)漠プロダクション,倉田憲一,吉田和矢 CG:ひぐちのりえ,かくざとう,信城蛍,じゅん,にぃ,六閃花,あり,米谷友希,キノ,西村,甲斐美雪 E-mote System:E-mote E-mote Animation Design:和哉 Casting/Sound Promotion:カリスノード BGM:ミリオンバンブー Script Management:五棒 Script:桐下暁 Design:夕凪デザイン System:iMel,鳴神,Kazu System Script:飛田翔 Powered by Artemis Engine. Image Processing Support:鳴神,若林水輝,ヌル8,RNA,julian,たけし,あり,西村 Debug:よしかわ,RNA Translation:Fumi,Active Gaming Media Inc.,Dotmaru Special thanks:せあら Sub Director:アダムス Director:古橋 Production:iMel Presented by Rosetta
https://w.atwiki.jp/atiga-9nen/pages/14.html
【小学4年生 ―― 11月】 京太郎「(11月にもなると大分、気温が楽になってきたな)」 京太郎「(それでもまだ長野ほどの寒さじゃないけど、そろそろ長袖も欲しい感じというか)」 穏乃「~♪」 京太郎「(…でも、こいつ未だにジャージに黒スパッツなんだよな…)」 京太郎「(ぶっちゃけ夏と殆ど服装変わってないというか…何ていうか…)」 京太郎「(一応、こいつの家に遊びに行った時に部屋見て、色々服あるのは知ってるんだけど…)」 京太郎「(…なんで何時も基本ジャージなんだろうな)」 京太郎「(幾らか寒さに慣れてる俺でも、その格好は流石に寒いぞ)」 穏乃「ん?京太郎、どうかした?」 京太郎「いや…その…お前、寒くないのか?」 穏乃「え?ううん。別に」 京太郎「そ、そうか…」 穏乃「うん。これくらい毎日走ってればへっちゃらだよ」 京太郎「俺も一応、毎朝走ってるつもりなんだけどなぁ…」 穏乃「へへ。最近は結構、一緒に会うようになったよね」 京太郎「まぁ、お前に勝つ為にはお前以上に走らないといけないし」 京太郎「ランニングコースも知っとかないとお前以上に特訓出来ねぇじゃん」 京太郎「アレだ。敵を知れば百戦危うからずとかそんな言葉もあるしな!」ドヤァ 穏乃「へー。そんな難しそうな言葉を知ってるなんて京太郎はすごいね!」 京太郎「ふふん。そうだろ」ドヤァ 穏乃「でも、それどういう意味なの?」 京太郎「まず敵を分析しないと勝てないって事だろ」 穏乃「へぇ…そうなんだぁ」 穏乃「…って、え?私、敵なの?」 京太郎「まぁ、俺からすれば倒すべき敵だな」 穏乃「えー…そんなのやだ…」 穏乃「私、友達が良いのに…」シュン 京太郎「…ばーか」ソッ 穏乃「わっ」 京太郎「…前も言ったろ。ずっと友達だって」ワシャワシャ 京太郎「敵とかそういうのはアレだ。ライバルとか目標とかって意味で…」 京太郎「別にお前の事が嫌いとかそういう意味じゃねぇよ」 穏乃「…うんっ♪」ニコー 穏乃「私ね…私…」 「お、なんだ。サル女じゃん」 穏乃「っ!」 京太郎「…あ?」 「おい、見ろよ!こいつ男と帰ってやがるぞ!」 「え?嘘だろ…ってマジだあ!」 「やっべwwwwちょーうけるんっすけどwwwwwwチョリーッスwwwwww」 穏乃「…行こ、京太郎」 京太郎「…いや、でも、お前…」 穏乃「…大丈夫。あいつらたまに絡んでくる上級生ってだけだし」 穏乃「放っとけば何時かは飽きるから…」 「逃げんなよサル女」 「男と帰るなんて何やったんだよ?さるのの癖に」 「もうキスはしたんっすかwwwww教えてくださいよwwwwサル女さんwwwwwww」 穏乃「…っ!」ギュッ 京太郎「……」 +2 00~30 穏乃の言うことに従った 31~60 それでも我慢出来ずに殴りかかった 61~99 とりあえず言い返す事にした とりあえず言い返す事にした。 京太郎「(多分、高鴨の言う事は正しいんだろう)」 京太郎「(連中は外からはやし立てる程度でこっちに何も仕掛けてこない)」 京太郎「(普段一緒に帰ってる俺がこいつらの顔を知らないんだから、恐らく滅多に会わない連中だ)」 京太郎「(そんな奴らに何かを言って刺激するよりも放っておいた方が害は少ない)」 京太郎「(…あぁ、そうだよ。そんな事は俺にも分かってるんだ)」 京太郎「(…でも、そんなの出来るか?)」 京太郎「(目の前で…手を震わせれるくらいに悔しそうにして…)」 京太郎「(今にも泣きそうな顔になってる高鴨を見て…黙ってるなんて出来るのか?)」 京太郎「(申し訳なさそうに肩を縮めて歩く友達を見て…何もしないなんて…出来るのかよ)」 京太郎「(…出来ねぇよな…出来る訳ねぇよ)」 京太郎「(…だって…そういうもんだろ)」 京太郎「(友達って奴は…辛い時に手を貸してやるべきなんだ)」 京太郎「(少なくとも高鴨は…俺の一番つらい時に手を差し伸べてくれた)」 京太郎「(だからこそ…俺は…)」 京太郎「…サルはてめぇらの方じゃねぇか」 穏乃「き、京太郎…」 「あ?」 「…何言ってんのこいつ」 「ふwwwざwwwけwwwんwwwなwwwww」 京太郎「ふざけてねぇよ」 京太郎「だって、女囲んでサルだサルだって馬鹿みたいに同じ言葉繰り返してるんだぜ?」 京太郎「普通の人間なら恥ずかしくてそんな真似出来ねぇよ」 「…何?お前、状況分かってんの?」 「俺ら六年で上級生なんだぞ」 「しかも三人wwwwww負けるはずがないッスネwwwww」 京太郎「じゃあ、その上級生三人がからかってるだけなのはどうしてなんだよ」 京太郎「腹立つなら殴りかかって来れば良いだろ」 京太郎「それとも隣に高鴨がいるからダメなのか?」 京太郎「まさかそんな訳ないよな?」 京太郎「高鴨が女の子だから手ぇ出せないなんて…そんな事思ってる訳ないよな?」 京太郎「だって、お前らはこいつの事をサルに見えるんだろ?」 京太郎「だったら別に喧嘩すりゃ良いだけの話じゃねぇか」 京太郎「(…まぁ、もし、そうなったら高鴨連れて全力で逃げるけどさ)」 京太郎「(でも…そんな事は多分…ない。だって、こいつらは…)」 「…ッチ。…もう行こうぜ」 「あぁ…なんか白けた」 「バカはサルと仲良くやってろwwwwばーかwwwwww」 京太郎「…あぁ。一生、仲良くやってやるよ」 京太郎「お前らみたいに女相手に苛めるような格好わるい男に絶対ならねぇ」 京太郎「何より…俺は高鴨の友達だからな」 京太郎「お前らみたいに高鴨をからかう事しか出来ないしか知らない奴と違って、こいつの良い所を一杯知ってる」 京太郎「意外と真面目な所も、素直に好きだって言う所も、手が意外と柔らかい事も、頭撫でられるのが好きなことも…知ってる」 穏乃「京太郎…」 京太郎「それに…俺はお前らがこれからどうあっても…絶対、知らない事を一つ知ってる」 京太郎「高鴨の初めてのちゅーは意外と柔らかかって事をな!!!!!!!」 「は、はぁぁあああああ!?」 「な、何だそれ!?ちょ…ふ、ふざけんな!!!!」 「wwwwwwwwww……え?冗談だろ?」 京太郎「はっ!てめぇらがどれだけ高鴨の気をひこうとしても無駄なんだよ!!」 京太郎「高鴨の初めてはお前らじゃない!この俺だ!!!!」バーz_ン 「ばっ!な、何を言ってるんだ!!」 「俺らが高鴨の気を引こうとしてるなんて…っそ、そんな訳ないだろ!」 「SOA!!!SOA…!!」 京太郎「だったら、二度と高鴨にちょっかいだそうとすんじゃねぇぞ!!」 京太郎「正直、気を引きたいのが見え見え過ぎて格好悪いんだよ!!」 京太郎「上級生なら上級生らしいところ見せやがればーか!!」 「…く…こ、この…!!」 「…お前の顔…覚えたからな!!」 「お前なー!転校生がなー!高鴨の初めてをなー!!ゆ、ゆるるさーん!!!!」ダッ 京太郎「…はぁ。行ったか…」 穏乃「え…あ…あの…き、京太郎…?」 京太郎「え…あ…悪い。色々と勝手に話進めて」 穏乃「いや…そ、それは良いんだけど…でも…」 穏乃「なんで…あんな事をしたの…?」 京太郎「いや…だって……高鴨が悔しそうだったし」 穏乃「わ、私の事は良いんだよ!最近はあんまり顔も合わせなくなったし…」 穏乃「でも…今ので京太郎の顔覚えられちゃったよ…絶対…仕返しされちゃう…」ジワッ 京太郎「…え…た、高鴨…?」 穏乃「嫌だよ…私の所為でまた京太郎が怪我するなんて…絶対嫌…」ポロポロ 穏乃「だから…大丈夫って言ったのに…」 京太郎「…あー…」 京太郎「…俺は大丈夫だよ」 穏乃「そんなの…分かんないじゃん…」 京太郎「大丈夫だって。あいつらにそんな度胸があるならとっくの昔に喧嘩になってたから」 京太郎「それに三人ともそんなに足が早そうなタイプじゃなかったし、高鴨に勝つ為に特訓してる俺なら逃げられるって」 穏乃「…でも…逃げられなかったら…?」 京太郎「そん時は喧嘩だな。まぁ、あいつらくらいなら何とかなるって」 京太郎「(…多分…いや、ちょっときついかもしれないけど…い、1対1ならまだ…何とか…)」 穏乃「でも…」グスッ 京太郎「…じゃあ…一つ約束しよう」 穏乃「…え?」 京太郎「俺が…困ってる時、高鴨も助けに来てくれ」 穏乃「そ、そんなの当然だよ!だって友達だもん!」 京太郎「…だろ?」 穏乃「ぅ?」 京太郎「…俺も同じ気持ちだった。高鴨が困ってたから…友達として助けようとしたんだ」 京太郎「その所為で…高鴨を泣かせてしまったのは悪いと…そう思ってる」 京太郎「・・・ごめんな。そんなつもりじゃなかったんだ」 穏乃「あ…いや…」 京太郎「でも…俺の気持ちが分かるなら…もう泣かないで欲しい」 京太郎「俺は…高鴨を泣かせたくて…あんな事言ったんじゃないんだ」 京太郎「本当は…笑って欲しかったんだよ」 穏乃「そんなの…出来る訳ないよ…」グスッ 京太郎「そっか。…ごめんな」 穏乃「…ううん…良いの」グジグジ 穏乃「…代わりにね。約束…しよう」 京太郎「…ん?」 穏乃「さっきの約束。私…絶対、護るから」 穏乃「京太郎が困ってる時に私は絶対、助けにいってあげる」 穏乃「どんな時でも…どんな状況でも」 穏乃「だから…遠慮なく言ってね」 穏乃「私は何時だって…京太郎の友達なんだから!」ニコ 京太郎「あぁ。ありがとう…な」 【System】 高鴨穏乃の思い出が3つになりました。 高鴨穏乃の好感度が5(2+3)増えました。 高鴨穏乃の現在の好感度は12です。
https://w.atwiki.jp/atiga-9nen/pages/41.html
【小学6年――10月】 京太郎「(アレから…しずを家に送っていった後…)」 京太郎「(憧に阿太中への進学を伝えたらすげー嬉しそうにしてくれた)」 京太郎「(それこそ電話口で泣きそうになってるのが分かるくらいに…喜んでくれてたんだ)」 京太郎「(だから…これで良いんだよな…)」 京太郎「(しずもああ言ってくれたし憧だって喜んでくれたし…)」 京太郎「(それなのに…なんでこんなにモヤモヤしてるんだろうな…俺)」 京太郎「(これで良いはずなのに…本当にそれで良いのかって言葉が…頭の中で止まらなくて…)」 京太郎「(あー…くそ…阿太中に決めたのなら…特に受験も必要ないし…)」 京太郎「(とりあえず…気晴らしでもするか)」 京太郎「(そうしたら…このもやもやも少しは晴れるだろ、きっと)」 +2 末尾1.2.3 松実旅館近くの足湯へ 末尾4.5.6 阿知賀子ども麻雀教室へ 末尾7.8.9 鷺森レーンへ 末尾0 ???遭遇 鷺森レーンへ 京太郎「なぁ…鷺森」 灼「…ん?」 京太郎「鷺森はどうやって進路決めたんだ?」 灼「ハルちゃんがいた学校だから」 京太郎「あぁ、うん、そうだな…お前ってそういう奴だよな…」 灼「…何?まだ迷ってるの?」 京太郎「いや…決めた事は決めたんだ。だけど…その…」 灼「…」 京太郎「なぁ…どっちを選んでも…誰かを泣かせるしかない選択って…どうすりゃ良いんだ」 灼「知らない」ズバァ 京太郎「う…ちょっとは真剣に考えてくれよ…」 灼「考えてるし、京太郎の事を思って言ってる」 京太郎「いや、まったくそうは見えなかったんだけどな…」 灼「大方、穏乃と憧の事でしょう?」 京太郎「う…うん…」 灼「で、穏乃相手に泣き疲れて…阿太中に決めたのを悩んでる…と」 京太郎「な、なんでそこまで分かるんだよ…」 灼「一応、穏乃や憧にも相談受けてるし…それに原村さんからも話を聞いてるから」 京太郎「…お前って案外、面倒見良いのな」 灼「失礼な。会った時から面倒見は良かったはず」 京太郎「まぁ…確かに初対面の小学生相手にバイトすすめたりしてたもんな」 灼「うん。最初は失敗ばっかりだったけど…」 京太郎「今はそんな事ないだろ」 灼「ふふ…そうだね。凄く逞しくなった」 灼「それに…一杯、助けてもらっちゃった」クスッ 京太郎「う…」 灼「だから…一つだけアドバイスをあげる」 灼「…二人はどうして同じ中学に行こうとしないんだと思う?」 京太郎「え…それは…お互い阿知賀や阿太中を選んだ理由があるからで…」 灼「でも、泣くほど離れるのが嫌なら皆一緒のところを選べば良いだけでしょ」 灼「少なくとも穏乃が執拗に阿知賀に拘る理由はないと思わない?」 京太郎「確かに…それもそうだよな」 灼「でも、そうやって二人で別々のところを選んだのは…」 京太郎「選んだのは?」 灼「…そこから先は自分で考える事」 京太郎「えー…マジかよ…」 灼「ハルちゃんの事で感謝してるからここまで言ったけど、これだって本当は反則気味なんだから」 灼「男の子なんだから、ここまでヒントあげれば少しは分かるでしょ」 京太郎「…いや…ごめん。まったく分からない…」 灼「もう…肝心なところで鈍感なんだから」ハァ 京太郎「な…なんかすまん…」 灼「良いよ。本当にため息を吐きたいのは私じゃなく憧や穏乃の方だろうし」 灼「でも…覚えておいてね」 灼「穏乃はまだきっと自覚してないだろうけど…二人とももう立派な女の子なんだから」 灼「そして女の子は何時だって欲張りな生き物で…誰かの一番でありたいってそう思ってる」 京太郎「一番…か」 灼「うん。まぁ…それを図る定規に進学っていう大事なものを持ち出すのはちょっとどうかと思うけど…」 灼「でも、二人の気持ちは分かるから…大事にしてあげて」 京太郎「…そんなの言われるまでもないっての」 灼「ふふ…そっか」 灼「あ…ちなみに私もそれは一緒だよ」 京太郎「う…」 灼「…京太郎は私の事…大事にしてくれる?」 +2 00~30 だ、誰がするか! 31~60 今だってしてるっての… 61~90 じゃあ…今からそうしてやるよ ※男気により+2 だ、誰がするか! 京太郎「だ、誰がするか!」 京太郎「普段、人のこと可愛いとか言ってる奴なんかに誰が優しくしてやるか!」 灼「そっか」クスクス 京太郎「な…なんだよ…」 灼「いや、京太郎も順調に成長してるんだな…って思って」 京太郎「う…な、なんだよ…気味悪い奴…」 灼「照れ隠しなのはバレてるから」 京太郎「うぐ…っ!」 灼「…本当、可愛い」クスクス 京太郎「あーくっそ…ぉ…」カァァ 京太郎「…それよりほら…次、鷺森の番だろ。とっとと投げろよ」メソラシ 灼「…あ、私がストライク取る度に京太郎が私に優しくしてくれるとかどう?」 京太郎「これまで連続四回ストライクの奴が言ってもなぁ…」 灼「じゃあ、京太郎がストライク取る度に可愛いって言ってあげる」クスッ 京太郎「それ全然、俺にメリットないじゃねぇか!」 【System】 鷺森灼の好感度が1あがりました。 鷺森灼の現在の好感度は22です。 須賀京太郎はデメリットスキル【意識する年頃?】を手に入れました。 このスキルは年上相手のコンマに-3します。
https://w.atwiki.jp/svsm_wiki/pages/475.html
《妹》を持つカード カード番号 レアリティ カード名 0492 R 灰原 哀/黒ずくめの組織から来た女 《妹》に関する効果を持つカード カード番号 レアリティ カード名
https://w.atwiki.jp/true_tears/pages/114.html
「んっ、んふっ、んあっ、くぅ」 …くちゅ…くちゃ…くちゅ…くちゃ 愛ちゃんは相変わらず積極的だ。 目の前で上下左右に揺れる薄手のセーターに包まれた大きな胸。 可愛らしい顔を快感に歪め、小さな口からは抑えようとする懸命な 努力をあざ笑うかのように淫らなあえぎ声が漏れている。 「ああっ、ん…んくっ、あっああっ、んぱっ」 …くちゅ…くちゅ…くちゃ…くちゃ この店の薄い扉ではいつもの声を出すと外まで聞こえてしまうので、 愛ちゃんは可憐な下唇を噛んで声を殺している。 子供用サイズの目の粗いセーターは、上半身のラインを少しも隠していない。 特に胸の部分は網目が大きく開いてしまい、乳首なんて飛び出すから丸見えだ。 このセーターの糸が最近お気に入りらしく「いい具合に擦れるんだぁ」とのこと。 挿入された性器が見えるようにM字型になっている下半身には、 オーバーニーソックスだけ。こだわりがあるらしい。 「ん?んふふっ♪」 視線に気付いた愛ちゃんは、体の芯からくる快感に蕩けたままの顔で笑った。 いつもの元気一杯な瞳ではなく、少し焦点が合っていない様に見える。 頬もそうだが、桜色に染まった肌はしっとりと汗が浮かんで、とても綺麗だ。 「なぁーにぃ、しーんいーちーろーお?」 名前を呼びながらちょっと首を傾けてキスをおねだりする、いつもの仕草。 「ダメだよ、腰を振るのを止めちゃ」 今の今まで愛ちゃんはひと時も腰を止めていなかった。 小さな体を目一杯使っての騎上位。 胸を強調して見せつける為に腰の動きが制限されるが、快感を貪るような動き、 でもその快感に腰の動きが支配されている。 罰として、ちょっと強めに乳首を絞り上げると、腰の動きが再開される。 「あひぃっ。ご…ごめ、んあっ、な…んあっ、さ…いぃっ」 …くちゅ…くちゅ…くちゅ…くちゅ いつもの声を出せないので、こちらの興奮を煽ることができない。 腰を動かし続けるしかないのだ。それを咎められたことを謝る愛ちゃん。 今度はこちらの番とばかりに腰を突き上げて、快感を、性器を翻弄する。 「ああああっ!、だ…だめっ、いぃ…んんんっ!」 …くちゅっ…くちゅっ…くちゅっ…くちゅっ 愛ちゃんは、早くも息が途切れ途切れだ。でも顔と性器は喜んでいる。 さらに表情が蕩けていき、膣は与えられる快感の大きさを示すように締め付け てくる。 下から突き上げられているのに、何としてもキスをしようと体を傾けてきた。 腰の動きをさらに大きく強くすると、せっかく傾けた体が快感で跳ねてしまう。 「んひっ、あひっ、ひっ、ひっ」 …くちゃっ…くちゃっ…くちゅっ…くちゅっ 「ひっ、ひっ、ひっ、ひっ」 …くちゅっ…くちゃっ…くちゅっ…くちゃっ 息つく暇ない突き上げに、愛ちゃんは満足に声も出せない。 子宮が刺激される度に、口の端からよだれが垂れるようになってきた。 そろそろかな?と思っていると、ドアを叩く音が聞こえてくる。 <どん、どん、どん>「おーい、愛ちゃーん、いないのかー?」 ミヨキチだ。もうそんな時間か、と考えながらも腰の動きは止めない、止まらない。 「ひっ、ひっ、ひっ、ひっ」 …くちゅっ…くちゃっ…くちゅっ…くちゃっ ちょっと可哀想になるくらい、愛ちゃんは追い詰められている。 ま、仕方がないかな、何度かイク寸前まで高めてから10分以上焦らしに焦らして、 愛ちゃんの腰を捕まえて、気持ちいいところをわざと擦らないようにしてたんだから。 感じやすい肢体と性器は、一刻も早い絶頂を待ち望んでいるかのごとく、淫らに蠢く。 しかも、ミヨキチが近くにいるのがわかると愛ちゃんの快感は増すようだ。 「ちぇーっ、まだ来てないんだ」ミヨキチの声が遠ざかる。 「んひっ、んひっ、あんっ、んんあっ」 …くちゅっ…くちゅっ…くちゅっ…くちゅっ ちょっと突き上げを緩めて余裕を与える。 「やあぁ、やめっ…ない…でぇ?いや…ぁん、ああんっ」 …くちゃ…くちゃ…くちゅ…くちゅ… 懸命に腰を動かして角度を調整することで、先ほどの快感を維持しようとする愛ちゃん。 でも、それを許さないようにこちらも動かす。 「いいの?もう時間だよ?」 …くちゅ…くちゃ…くちゃ…くちゅ わかっていても焦らしてしまう。 「だ…だって、んあっ、だって、あっんああっ、イ…イキたいっ、のぉ」 …くちゅ…くちゅ…くちゃ…くちゃ 追いかける腰と逃げる腰。 「おねだりできる?」 …くちゃ…くちゅ…くちゅ…くちゅ 「あああっ、も…もっ、ぅんっ、が…がま…んっ、でき…、んんあっ、にぁいいぃっ!」 …くちゅっ…くちゃっ…くちゃっ…くちゅっ とっくに限界をこえていたみたいだから、許してあげるか。こっちもやばいけど。 腰の動きを早め、愛ちゃんの弱点である子宮を激しく執拗に突き上げる。 「ひぃっ、ひっ、ひぃっ、ひぃぃっ」 …くちゃっ…くちゃっ…くちゅっ…くちゅっ <ガチャ、ガチャ>裏口のドアノブを回す音が聞こえる。ミヨキチが空いていないか、調べているようだ。 「出るよ!」 「き…きたっ、イっ…イクぅ、イクイクぅっ!」 …ぐぢゅっっ… 膣がさらに締まり、搾り取るような動きを見せた瞬間に射精を開始すると、 どこにも逃げ場のない精液は膣の奥深くへと進むしかない。 「あ…あっ………」 ビクンビクンと腰が跳ねる度にドクドクと精液が子宮に注ぎ込まれ、 愛ちゃんは言葉も出ない、呼吸すらあやしい。 <ガチャ…>ミヨキチもとうとうあきらめて帰ったようだ。 「ぁっ…………」 上半身を震わせながら、ぐーっと大きく反らしていく、乳首が天井を指す、まるで 「このぐらい気持ちいい」ということを示すように。 反らした体を支えるのはこちらの役目。腰はビクビクと小刻みに痙攣し、膣はす ごい締め具合だ。待望の絶頂を全身で喜び、表している。 「はぁっ、はぁっ、はぁ、はぁ」 徐々に反らした上半身を戻しながら、酸素を貪るような呼吸をして愛ちゃんが微笑む、 呼気とともに大きな胸が揺れている。こちらも息を整える。 ちょっと涙目になっているから、かなり気持ちよかったようだ。 「もぉー、ん、お姉ちゃんを、んくっ、い…じめちゃダメで、しょう?」 …くちゃ…くちゅ…くちゅ…くちゅ 体をビクッと痙攣させる度に股間から淫らな音を出し、言葉につまりながらも いつものお姉ちゃん口調が戻ってきた。 「ごめんね。許してくれる?」 この場合は生意気口調でなく、甘えた声を出すと喜ぶことを知っている。 「しょーがないなぁ、んくっ、じゃ、キスしよっ?」 …くちゃ 抜けないようにして、がんばって体を伸ばしてキスの体制に入る愛ちゃん。 お姉ちゃん口調なのに甘える仕草。かわいいなぁ。思い切り抱きしめてあげる。 「ちゅっ…ちゅぱ…んっ…ちゅ…」 お互いを確認するにはちょっと淫らなキスの音だけが、静かな店内に響く。 乳首を擦りつけ、膣をきゅっ、きゅっと締め付けて、うれしいことを表現している。 「ちゅっ…ちゅぱっ…」 …くちゅ…くちゅ 舌の動きと腰を同調させると、絶頂の余韻に浸る膣をピクピクさせ、股間を押し 付けることで更なる快感を催促してくる。 「んあっ、ふぁ、はあぁ。気持ちいいぃ、もっと欲しいぃよぉ」 名残惜しそうに口を離してから、とても幸せそうな表情で話す愛ちゃん。 キスがとてもよかったのか、きゅっ、きゅっと膣の締め付けることを止めない。 「うん」 …くちゃ 声と一緒に腰の動きで愛ちゃんに答えてあげる。 「アイツとは、んふっ、んあっ、何でもないんだし、んんっ、ああっ」 …くちゃ…くちゅ…くちゃ…くちゃ…くちゃ 「いつでも別れるよ?、あっああっ、はぁっ、だから、ね?、あっ、あっ」 …くちゃ…くちゃ…くちゅ…くちゅ 抱きついた姿勢のまま、愛ちゃんも腰を動かして、すっかり性欲に支配された瞳で、 何かを訴えてくる。 (ガバッ) 「ひどいよ愛ちゃん、ミヨキチは親友なんだよ…」 「………」 「正夢になるなんてないよなぁ。さっ、絵本の続きだ」
https://w.atwiki.jp/haradamoe/pages/12.html
友達の妹に惚れたスレ 重いので注意。分割とかはまた今度; 友達の妹に惚れた 友達の妹に惚れた後 すべてはココから始まる。 友の妹スレ1・5 ~次スレ、作る方向でおk?~編 友の妹スレ1・5 ~次スレ、作る方向でおk?~編 後 【ウホッいいT】僕は友の妹に恋をした。【掘りたいアナル】 【ウホッいいT】僕は友の妹に恋をした。【掘りたいアナル】後 友の妹に恋したスレ 3 友の妹に恋したスレ 3後 友の妹スレ4シーズン 友の妹スレ4シーズン後